ツリーとログとティンバー、ランバー

当店はウッドブラインドを直輸入しているので、中国の工場であったり、台湾やベトナム、東欧のメーカーと担当ごとにメールやチャットでやり取りをしています。
当然共通言語として英語を使っていますが、国の違いや先方の学習の仕方によって言い回しが異なることが度々あって苦労しています。何度も言い方や単語を変えて、「ああ、なるほどね、そういう事ね。」となる訳です。

ウッドブラインドの羽根(スラット)はその土地(当店はルーマニア)に生えている木を伐採して製材して、加工して塗装して、組み立てて、ようやく製品となる訳ですが、木もその段階に応じて名称が変わっていきます。

生えている木 → ツリー(tree)
 説明する必要が無いくらい、ツリー。
木を切って丸太にしたもの → ログ(log)
 ログハウスのログの事ですね。皮をむく作業も含まれます。
ログを規格の寸法で板状にカットしたもの → ティンバー(timber)、ランバー(lumber)
 材木と呼称し、仕上げの違いでランバーとティンバーを分けることもあります。

という違いが有りますが、これはイギリス英語圏の言い回しで、アメリカ英語だと「生えている木=ティンバー」だったりするので、知らないで使うと話す相手によっては激しく誤解をされそうです。

当店のブラインドの原材料であるバスウッドは、ルーマニアからティンバー(板状にカットしたもの)で中国に運ばれます。コロナ以前は私もそのコンテナを中国の工場で受け取って、一緒に検品したりしていました。厚さ2.5インチに揃えられて、40ftコンテナいっぱいに入ったティンバーは圧巻です。地中海からスエズ運河、インド洋を経由して運ばれたであろう材木を見ると、日本で使われる製品はいろんな国のいろんな人の手によって作られているんだなぁと、改めて感心してしまいます。