ブラインドはやっぱり寒い。原因と対策

以前の投稿で、ウッドブラインドの断熱性についてバッサリ切り捨てた、ササキです。

この季節(今は2月)になると、いつも皆さんが気になる、寒さと結露。結露に関しては2重サッシや複層ガラス、樹脂サッシなどのQ値(断熱性能値で、高いと熱が逃げやすい)が低めの建具が増えたことで、近年聞かなくなって来ました。
とは言え、寒い時期に窓回りのリフォームを考えている方は、見た目を取るか機能性を取るかで悩んでいらっしゃるかと思いますので、大手メーカーさんの考え方も踏まえて解説させていただきます。




まず、素材の違いですが、ウッドブラインドは木製です。木は空気をたくさん含んでいて、外の空気の影響を受けにくいので高い断熱性を持っています。
※ごくまれに木目調ウッドブラインドなる断熱性の低いフェイクウッドの製品がありますので、ご注意ください。

アルミニウムはブラインドの中でダントツで売れていますが、ダントツで断熱性がありません。フライパンや鍋に使うくらいですから熱伝導性が高く、断熱性は低いのです。遮熱コートなどを施しても輻射熱を反射するだけですので、冬の寒さ対策にはなりません。

素材ごとの断熱性イメージ
冬の寒さの原因は窓からの冷気

窓からくる冬の寒さの原因は、窓が外気によって冷やされ、室内の空気をさらに冷やすことによって起こります。
この時、冷たくなった空気が対流によって、床のほうへ滝のように流れ落ち、床や周囲の空気を冷やすことでどんどん部屋の温度が下がるのです。この冷たい空気の対流を普通のブラインドでは防ぐことができないので、ブラインドはやっぱり寒いんです。
横型(ベネシャン)ブラインドのスラットの角度によって対流を制御できるのですが完ぺきではありません。

対策としては冷たい空気の対流を防ぐために、冷たくなる窓を別なもので覆って断熱層を作り、部屋側に流れ込まないよう隔離するだけ。
簡単ですね。



「言うは易く行うは難し」の典型例ですが、複層ガラス窓に交換したり、内窓を付けたりするのは費用がかさみますね。
最近、断熱性が高いという評判のハニカムシェード(ハニカムブラインド)の縁取りをするように上下左右に樹脂製のフレームを設置して対流を防ぐという手法を、大手ブラインドメーカーさんも提案していますし、対策の方向性はあっているんです。
ぷちぷちを貼った窓
そこで、ササキからの提案は、この季節だけの対策と割り切って、プチプチやビニールなどの空気の流れを遮れるもので窓を覆う事をオススメします。養生テープやマスキングテープなどで張り付ければ設置も撤去も簡単。暖かくなったら取り外してしまっておきましょう。紫外線で劣化していきますが、数シーズンは使いまわしできそうです。コスパも最高ぅッ!
ぷちぷちを貼った窓
因みにササキの家は築52年のお爺で、窓断熱ってなにそれ?おいしいの?というレベル(外壁に断熱材が入っているかも怪しい)なので、プラダン窓をDIYで追加して断熱層を作って寒さをしのいでいます。DIYバンザイ\(^o^)/
プラダンで補強した窓

文責:ササキ