ウッドブラインドを長年販売していると、お客様から様々な質問を受け付けます。
今回は、その中でも断熱性について疑問に思うお客様とのやり取りの中からウッドブラインドの特性をご紹介いたします。
お客様曰く
「ウッドブラインドは断熱性が低く冬場は寒いとネット記事でみました。そちらの商品はどうですか？冬は寒いですか？」
といった質問です。
もちろん、ウッドブラインドは木製ですから、素材の特性上、アルミニウムやプラスチックに比べて熱伝導性が低いために熱が伝わりにくく、熱い冷たいを防ぎます。木製の鍋敷きをお使いの方もいらっしゃるでしょう。私の家にも杉でできた鍋敷きが有ります。
しかし、構造的に、ウッドブラインドは隙間だらけなので、窓で冷やされた（暖められた）空気が部屋側に流れ込んでくるのを防げません。
よって、冬は寒い。夏は暑いという感想になるのです。
結論として、ウッドブラインドは、というか同じ構造を持つブラインド製品全般は、「断熱性は有りません」というのが答えになります。
お客様にそんな話をすると
「じゃあ寒いからブラインドやめるわ」となってしまいますので、
「ちょっ、ちょっ待てよー！」という対応になりがちです。笑
近年、窓断熱の性能が飛躍的にアップしてきた関係で、窓が結露したり窓際が寒いという住宅が減ってきました。皆さんのお宅の窓はどうでしょう？
2重サッシ？ペア（トリプル）ガラス？アルミサッシ？樹脂サッシ？
東北や北海道だけでなく、日本全国で窓断熱を考えて住宅を設計するようになったのは近年ですが、YKK APさんをはじめとしたCMの啓もう活動の効果も有るかと思います。ありがとうございます。
はっきり言ってエアコンの電気代にかなりの差が出ます。暖房だけでなく冷房も。
あえて言わせてもらうと、窓断熱がしっかりしていれば問題ないので、
ウッドブラインドつけましょうよ。
という提案になります。
さらに言うと、窓断熱に不安が有るなら、この写真（プラスチックブラインドです）のようにカーテンとブラインドを併用して空気の流れを遮断する。
もしくは根本的に、樹脂サッシを内窓に設置するのも良いでしょう。
そこまでする～？と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、LDKなどの広い空間をエアコンで冷暖房している環境なら確実に違いが出ます。朝、寝室からLDKに入った時のひんやり感が違います。（実体験済み）
私の結論は、「見た目の格好良さでウッドブラインドを選んでも良いじゃない。だって、断熱するのは窓だもの。」です。
元も子もない結論ですみません。
もちろん私以外の店舗スタッフは、お客様の現在の環境を聞いて適切にアドバイスしています。お気軽にご相談ください。